この間読み終わった本。
切り裂きジャックの告白 中山七里
4月18日に沢村一樹主演にて土曜ワイド劇場で放送されるらしい。
沢村一樹って、北村一輝と別人だったんだ・・・（今調べて知った）
猫侍の人かと思ってた。
題名に切り裂きジャックとあるだけあって、なかなか毒々しい表現が多いんだけど、拷問的要素はないので、嫌悪感はなし。
簡単に言うと臓器移植についての話。
人の生死が関わる問題、死刑制度や、中絶などは、とりわけ欧米などでは宗教がらみで賛成反対の対立が大きく、その対立から新たな犯罪などが発生するような状況も良くみられるけど、昔ではありえなかった医療の発達に伴い、ここにきて、新たな賛成派と反対派が大きく分かれる議題、臓器移植という問題も一つ加わっていたんだと思った。新しい保険証の裏に臓器提供の意思を表示できる欄があって、漠然と署名しておこうかなと、今までは、思っていたりしていたんだけど。
本の中で、賛成（推進派の医師）と、反対（僧侶）双方の意見の論争が繰り広げられるシーンがあるんだけど、どちらの考えも同調する要素があり、読み進めていくうちに、今までの臓器移植に対する自分の漠然とした意見を考え直した。
万人にはお勧めしないし、ミステリーとして読むには、ちょっと物足りない感じだったけれど、普段はあまり触れる機会のない話題の一つ、臓器移植について考えさせられる本だったので、読んでみて良かった。どんな事柄でも、多方面からの意見、知識を知っているのは、とても大事なことだと思う。だから、本読むのって面白いのよねー。賛成反対にかかわらず。
ドラマでどこまで表現しきれるのか楽しみ。観てみようっと。
ごはんネタとくっつけるには、ちょっと向いていないかなと思いソロ投稿。
