1作目 : リオ
2作目 : 朱夏
3作目 : ビート
最近はまっている、今野敏さんの警察物シリーズ。
GW挟んでいたので、なかなか読み始められなかったんだけど、一週間で3冊読み切った。
主人公の樋口顕、あたしの惚れた警察キャリア谷崎伸也とは、また違ったキャラなんだけど、これまたとても魅力的。
警視庁強行犯係なんて物騒(な感じ)な部署にいる刑事とは思えないくらい、いつも相手に気を使って顔色を伺いながら行動してしまう樋口。
ノーと言えない日本人。そして、そんな自分に嫌気がさしている樋口。
多くがオレオレ的性格の警察組織の中では、そんな彼の八方美人的性格が功をなし、自分の気持ちと裏腹に、なぜか人望が厚く、そして上層部からの評価も高い樋口。
本当は争うのが面倒くさいだけなのに。自分は過大評価されてすぎている。。。と、戸惑うひぐっちゃん。
このシリーズ、警察小説ではもちろんあるんだけど、基本的に家族・親子関係がテーマ。どの本も犯人は結構早い段階で察しがつくし、謎解きものではない、むしろヒューマンドラマ。
刑事も、刑事の家族も、犯人も、被害者も、みんなそれぞれ思いがあるのよね。
ところで、「朱夏」とは、
中国の五行説に基づいた考え方。
青春 : 10-30代前半 これから勢いを増していく時期
朱夏 : 30代前半-50代後半 人生の夏。真っ盛り。
白秋 : 50代後半-60代後半
玄冬 : 60代後半-
だそう。
なんか、いい言葉の響きじゃないですか?
本の話に戻ると、内容は興味がある方はアマゾンのレビューを参考にして下さい。あたしよりはるかに皆さんのレビューの方がわかりやすいと思うので(丸投げ)。
1作目は、かなり読み進めにくい。あんまりテーマに関係ない色んな話題が散りばめられすぎてテンポよく読めない感じ。2作目以降のほうが、今野先生お得意の人物/心理描写が洗礼されてきてた。
ストーリー的には、そこまでおお!って言うのはなく、むしろ地味。
なんだけど、なんていうか、思い返して、また読み返したいなと思わせるような本たち。
ささくれた心に効く感じ。
3冊とも読後感は、じんわり、ほっこり。
ビートはちょっと、泣けた。
「何で、あんたそんなに人のこと気遣ってくれるんだ?」という、他の刑事に、
「なんででしょうね?多分自分も同じことしてもらいたいからだと思います」って言うくだり。
そうだよなぁ、自分がして欲しくないことを人にしてはいけないし、逆にして欲しいと思うことなら、たとえそれが大変だとしても、相手にしてあげようって気持ちを持つのって、大事だなぁ。とか、当たり前なんだけど、余裕がないと忘れがちな事を、ちょいちょい思い出させてくれる。
他の人の気持ちを慮って行動するの大事だよね。
癒し系刑事あらわる。
うちの癒し系担当。
保護色すぎる。
ちなみに、この日のよるごはんは、会社で部内食事会。
新しくできた魚金系のお店だった。
だったってか、あたしが幹事で、あたしが探してきたんだけど。
ノミホが無くて、3000円のお食事プラス飲み物代だったけど、1人5000円いかなかった。
水曜日はオヤジデーだそうで、オヤジがいるグループのワインは30パーオフだった。
オヤジは、水曜日に行くべし。