清原和博のニュースは記憶に新しいけど、2年位前にちょこっと同様のニュースに出ていた人のほうが、私には衝撃的だった。
作家の原田宗典氏が、覚せい剤取締法違反・大麻取締法違反で現行犯逮捕された、と。
最近こそ、ほとんど読んでなかったんだけど、中学~高校~大学までよくこの人の本を読んでいた。
小説も、エッセイも、繰り返し読んでいたのを覚えている。
記憶はもう、朧ろげだけど、おふざけで、明るく、まさに抱腹絶倒って呼ばれる本を書いている人だったので、覚せい剤利用が結びつかなかった。
私は知らなかったんだけど、ここ10年で鬱病を患ったり家族不和があったりという事は、比較的有名な話だったらしい。
で、その原田氏が去年末に10年ぶりに出した小説。
題名は「メメント・モリ」
ラテン語で「死を想え」
母が亡くなってから、いつもつけている私のブレスレットに彫ってある言葉。
内容は、本人の私小説とも言われていて、時系列もバラバラに、本の主人公(本人?)のその時々の経験が語られていく形。
どのエピソードも、死との関連性を思わせるもの。
覚せい剤、戦争、震災、、、
読み漁っていた頃は、私もまだ子供だったので、面白い本を書く人は、面白い人に決まっているって思っていて、その物語を生み出す本人の人生に思いを馳せたことはなかったけど、この本を40歳になった今読んでみて、本だけに限らず、アートなんかもそうなんだけど、何かをゼロから生み出すっていうのは、もしかしたらすごく苦痛を伴うものなんじゃないのかなぁって、ふと思ってみたり。
なんというか、凡人が思いつかないようなことを考える人の精神構造っていうのは、やっぱり、複雑で、脆弱なのだろうか?
でも、多感?感受性が豊かなのは、羨ましくもある。
原田氏の本を読んだことがない人には、特にお勧めはしないけど、この本は読む時に自分の気持ちの状態によってかなり違った感想を生み出す本だと思う。
最近は、週一くらいでお出かけも入れたりして、気分転換ができてるらしく、気持ち的にも余裕があるから読めたけど、暗い気分の時に読んだらちょっと、悪い方向へ引き込まれちゃいそうな闇があるというか。
まぁ、言っても、家で猫嬢を見ながら、(ビアを飲みつつ)料理しているのも、私の一番のストレス発散法なんだけど。
それ、ほぼ毎日www
猫嬢
今朝の撮って出し猫譲。
10枚くらい撮ったのに、これ以外全部ピントが後ろにある時計に合わさって、猫譲ブレブレだった。
そして、この日はお出かけだったので、よるごはんはなし。
夫は、一風堂食べる~って言ってたけど、私が帰ってきたちょうどその時に、セブンイレブンのカルボナーラを食べていた。
あの、もう、今、11時なんですけど・・・?
なんでも夕方におやつを食べ過ぎておなかが空いてなかったらしい。
子供か!?
そして、また、そんなコレステロール高くなりそうな物を。。。
そういえば、この本の中に興味深い一文があった。
年と共に、時間が過ぎるのが早く感じるよな、という流れからの答えなんだけど、例えば5歳の子供は1年という時間を自分の人生の5分の一として、捉えるけど、40歳の人は40分の一として捉えるから、年を取れば取るほど、時間は早く過ぎていくように感じるって。
なるほどね、分母が増えているっていうのは、確かだよなぁ、と。