ねこ + ごはん + ほん

個人的三大セラピーの記録

番外編 茶トラのメス猫の話

今週のお題「飼ってる、飼ってた、飼ってみたい!」

 

実はあんまりよく、Hatena Blogさんの色々なシステム(お題、とか、はてなスター、とか)を把握していないんだけど、今週のお題には食いついてみる。

 

飼ってる!飼ってる!!と。

 

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私が最近ブログを始めたのは、この子に病気が見つかったから。

 

今年19歳になるこの子は、昔わたしがハワイに住んでいた時に、いわゆる里親探し所の「HUMANE SOCIETY」というところで引き取ってきた。

昔っから猫が好きで好きで好きで好きでしょうがなかったんだけど、どうにもこうにも父親が厳しくて、どうしても飼うことを許してもらえなかった反動からなのか?初めての一人暮らし、しかも海外で、両親に確認も取らず、いきなり猫をもらってきちゃう10代って、今から思うと恐ろしい。

母親は猫が好きだったので、生き物を飼うって言うことは、この子の一生を引き受けたことなのよ、絶対に途中で飽きたりしたらダメだからね。と、釘を刺されたのを覚えている。

それから19年、サンフランシスコに行ったり、シンガポールに行ったり、またハワイに戻ったり、本当に色々なところを連れ回した。

ここ10年は日本に戻り、実家で父親、母親との3人と1匹暮らし。あんなに猫が嫌いだった父親も、歳を取って丸くなったのか、それともこの子の魅力にやられたのか、メロメロになっていた。

 

人生で一番辛かった事、2008年に急に母親が他界した時も、いつまでも、本当に、ずっと泣きやまない私の傍にいつもピットリと寄り添ってくれていた。

 

去年結婚を機に引っ越しすることになって、私もこの子も出て行ったら、父親も寂しかろう、それに、この子にも引っ越しはかなり負担になるかも、と思って、どうせ毎週メシを届けているから、実家に置いて行こうかなとも思ったけれど、父親も面倒は見切れないというし、最後まできちんと。。。という母親の言葉を思い出して、一緒にお引越し決行。

去年あたりから、最近ちょいちょい吐くな、でも、猫は毛玉を吐くものだし、と、あまり問題視はしていなかったんだけど、引っ越し後は3日に1回吐く様なってきて、ちょっと瘠せてきたので、これはさすがにマズイと病院へ。でも、すっごい元気なの。

 

結果、血液検査で甲状腺機能亢進と診断される。

 

ネットで調べて、甲状腺機能亢進だろうな、とは思っていたんだけど。良く食べるし、元気だし、老猫という印象が全くなかったんだけど、異常な食欲も、あふれんばかりの活力や鳴き声はやっぱり病気のせいだった。

 

無理に引っ越しをさせたからストレスになったのかもしれない。

昼間家に誰もいないからストレスになったのかもしれない。

結婚なんてしなきゃ良かった、と夫を心の中で責めた(結婚をせがんでおきながらこの仕打ち)。

 

朝晩飲んでるちっこい白い薬のおかげか、今は症状も落ち着いて、体重も元通り。

食欲旺盛は前と変わらないので、恐らく本来の食いしん坊のせいだったのかと。

 

とは、言っても19歳、いつ何があるかわからないと、毎日覚悟を持って接している。写真もできるだけ沢山撮ろう、そうだ、ブログもしてみよう。となって、今日に至る。

っていうかここ、猫ブログじゃなくて、あんたの夜めしブログじゃんって、話だけど。

 

あと5年はさすがに一緒にいられないかもしれないけど、「その時」が来た時は、一緒にいてあげて、たくさんのたくさんのアリガトウと、きちんと言いつけどおりに、あたし(この子)の一生に責任を果たしたよって、母親に報告してね、って伝えるつもりだ。

 

 

 

動物を飼うというのは、その子の一生に責任を持つこと。

その子が一生を閉じるその瞬間まで自分も元気でいなければいけない。

 

 

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