昨日の続きです。
それからの4時間程は結構辛い時間だったと記憶している。
猫嬢の触り心地を忘れないようにと、なでなでしたり、でも落ち着かなくてウロウロしたり。
帰ってきて、お皿やらトイレやらがあると辛いからって、この時に一気に片付けてしまったり。
トイレは砂を捨てて、洗って奥のほうに仕舞って、お皿も全部綺麗に洗って、出したばかりだったホットカーペットもまた戻したり。
なんで、あんなにムキになっていたんだろう・・・(笑)
いっそ、痕跡がないほうが悲しくないんじゃないかと思ったんだろうな、きっと。
そして、日も傾いてきた4時過ぎ、じゃぁ本当に行きますか、と、改めてうるさくない車を取りに行く夫。
とらちゃん、お家ばいばいね。
父親も一緒に行くと言うので、ピックアップしてから斎場へ。
斎場がお寺の隣にあって、これまた4-5匹猫がお庭をうろうろしていて(はい、ここでまた、大泣きね)。
手続きは簡単なものだった。
簡単な依頼書のようなものにサインをして、個室で待機。
時間になって呼ばれたら、小さい、ほんとに小さい火葬炉のある部屋でお別れになる。
涙が溢れて、溢れて、泣き崩れた。
ピンクのディンファレで埋めてあげて、最後に頭のてっぺんにキスを。
夫のキスはいつも嫌がっていたけど、私のキスは嫌がらなかったよね。*1
場所によると思うんだけど、私たちが頼んだところは火葬完了に2時間程かかった。
おとさんは、お別れも済んだし、2時間も待っているのも大変だからと帰ることに。
夫と私は近くのロイヤルホストで軽くごはんでも食べるかと、とりあえず移動。
ロイヤルホストでぐずぐず泣いていたら(迷惑な客)、唯一猫嬢の赤ちゃんの時代を知っているハワイ時代からの友達から電話があり、火葬終わるの待っているところと伝えたら、今から行っていい?と。
もう、荼毘にふしたから、無理しないでいいよ?と言うも、タクシーで飛んできてくれた。
まさか、翌日(と言うか、当日)火葬するとは思わなかったらしい。
一目会いたかったよ!と怒られた(笑)
時間になり、3人で斎場へ戻って。
お骨がきちんと並べてあって、どの骨、どの骨って、人間と同じように説明してくれて。
猫嬢はしっぽも長かったので、いくつもの骨が繋がってて、それが、先っぽにいくにしたがって、ちっこくなっていくのが切なくて、切なくて。
名前、覚えていないんだけど、手の指?爪の根本かな?の骨も指の数分あって。
人間の時もそうだと思うんだけど、骨になったのを見るのは結構な衝撃を受ける。
大泣きしながら、人間の時と同様、3人で順番に骨壺に入れてあげた。
最後に、骨壺を入れる袋が、金色と銀色の二種類があって、どちらにしますか?って聞かれて。
いつもだったら金だけど(私はゴールド系のアクセサリーしかしない)、この場合銀かな・・・?ってなんかよくわかんない頭で答えたら、
友達が、何言ってんの!とらはゴールドでしょうよ!って突っ込んでくれて(笑)
見送る時に、おとさんもいて、夫がいて、猫嬢を小さい頃から知っている友達もいて本当に良かったと思う。
良くも悪くも、猫嬢は旅立ちから火葬までが1日かからずで完了したんだなぁ、と、今更思い返す。
でも、それはたまたま運が良かっただけで、本当だったら近所にどういうペット葬儀場があって、どういう仕組みで、どのような流れになっているのかは事前に知っておくべきだったと後から反省した。
KKKNOKさんのトムさんが旅立った時の記事を読んで、私も調べておかないといけないなぁ・・・とは思っていたんだけれど、なんだかんだで、怖くて調べられなかったままだった。
私のこの記事は、淡々とその日の話を綴っただけなので、何の参考にもならないし、住んでいる地域によってペットの葬儀という状況は全く異なるものなのかなと思う。
でも、悲しいけれどもいつかは来るであろうお別れに対応して、綺麗で可愛いままの姿で送れるように取り計らうのも、これまた生き物の一生を引き受けた飼い主の役目なのかなぁと。
今でなくても、頭の片隅で考えるきっかけ程度で読んでもらえたら幸いです。
そして私は、まだ悲しくて、寂しいけれど、それでも、あの子の一生を面倒見きれたことに対して、自分自身に感謝している。
確かに、猫嬢はシルバーより、ゴールドだな(笑)